障害者便利帳


おことわり・データはできるだけ更新を心がけていますが、調査後知らない間に変わっていることもあります。その点ご理解いただいた上でご活用ください。
また、そういった点をお知らせいただければ幸いです。

遠いところは近鉄で  (津市・伊藤正章)


私は電動車イスを使い始めて約4年になりますが、去年から電動車イスに乗ったまま近鉄に付き添いなしで乗るようになりました。7月に初めてこれにチャレンジしたときは、電車に乗ること自体が約25年ぶりで、付き添いなしで乗るのは初めてだったので、ホームでアガッてしまいました。それからは近鉄に乗って、電動車イスだけでは行けなかった生まれ故郷の町や映画館、出身高校の運動会などに行きました。運動会に行ったときは、担任をして下さった先生や他の先生方がたいへん驚いて迎えて下さいました。


車イスのまま電車に乗るコツと注意。近鉄の場合


1・乗る前に改札口で駅員さんに頼んで、ホームまでの車イス用通路を案内してもらう。(普段、この通路は通れないようになっているので、これは必ずしてくれる)このときに乗る電車の発車時刻と下車する駅を駅員さんに言っておく(駅員さんが尋ねる場合が多い)。これをしておくと、下車する駅に連絡してくれて、その駅の駅員さんがホームに出迎えてくれるので、下車するときの介助を頼むのに便利。入口と改札口が離れている駅には駅員さんを呼ぶための身障者用インターホンが付けてあるのでこれで駅員さんを呼んでから上記のことをする。手が不自由な人はインターホンを押せないこともあるので注意する。乗車時に介助が必要な場合は駅員さんに頼むと介助してくれる。何両目の列車のどこに乗るかについては、下車するときの介助のことを考えて、駅員さんが指示してくれるので、それに従う。これを尋ねる駅員さんもいるがこの場合は、「そちらの指示に従います。」、と言って任せたほうがよい。また、その場所に早く乗れるように、ホームでの待つ場所も指示してくれる。
2・ホームで/ホームの端のスロープを上り下りるときに、駅員さんが押してくれることがある。こういうときは万一、駅員さんが手を離したときの危険を避けるために、車イスを自分で動かせる状態にしたまま、押してもらう。
3・乗り降りの仕方/ホームと電車の間に段差があるので必ず前進で乗って、バックで降りる。
4・車内で坂やカーブなどで車イスが動くと危ないのでブレーキは必ずかけておき、列車が完全に停止してから解除する。
5・キップの買い方 長距離(久居ー四日市間など)の場合は車掌さんが改札にまわって来ることが多いので、車内で買う。短距離(久居ー新町間など)の場合は車掌さんが改札にまわって来ない間に到着してしまうこともあるので、乗車する駅で駅員さんか誰かに買ってもらうか、下車する駅で払う。
6・キップの障害者割引
単独で100km以上乗車:運賃(乗車券)が半額
介助者付きで乗車:距離制限なしで、介助者1人と障害者共に運賃(乗車券)が半額
※車イス使用者については、近鉄線内に限り、介助者2人と障害者共に運賃(乗車券)が半額
※この割引は身体障害者と知的障害者共に適用され、割引をうける時には障害者手帳又は 療育手帳の提示を求められるので、障害者手帳又は療育手帳は必ず携帯する。
7・利用時間帯/通勤・通学の時間帯は乗り降りしにくいので避けたほうがよい。


■RAILWAY’S STATION MEMO(近鉄名古屋線・その1)


●江戸橋駅
入口の前の段差には、幅も角度も車イスにはちょうどいいスロープが付いているので、 便利。ただ、このスロープには普段は綱が張ってある。電動車イスも大丈夫。三重大病 院等に行くのに便利。
 特急を先に行かせるために急行がこの駅でよく待避するが、その際は急行の停車時間が 長く、ゆっくり乗れる。乗り降りの際の介助は駅員さんが上手にやってくれる。
★入口の前のスロープ 筆者がこの駅を利用し始めて1年半の間、乗り降りするたびに、 スロープを付けてくれ、付けてくれ、としつこく言うとったら、ある日、津駅の助役さんから電話で「付けます」。当時、筆者は身体障害者肢体協会の役員をやっとって、面目躍如。


●津駅(JRとの併用)
 近鉄のホームにはエレベーターがあるが、JRのホームにはなく、近鉄とJRの乗り換えには使えない。また、エレベーターのある場所に通じる通路が狭く、通路の西側は段差になっていて、その西側は自動車の走る道路なので、電動車イス等の運転に自信のない人は要注意。危ないときは駅員さんに頼むと、ついてきてくれる。
JRとの乗り換えには、チャムのエレベーターを使うと便利。
JR・近鉄共に駅の前にはタクシーがいるし、三重交通のバスも停まる。
県立美術館等に行くのに便利。
名古屋、京都・大阪方面に特急で行く場合はこの駅で乗り換える。特急の停車時間は意外に長く、ゆっくり乗れる。
駅員さんは人数が多く、親切。
★カレー屋 駅のそばに美味しそうなカレー屋があるが、入口の段差等のせいで入れず筆者はまだ食ったことがない。金はあるし、スプーンも使えるのにチクショウ。
★JR駅員の嘆き 冬のある日、名古屋から快速みえに乗ってきて、近鉄に乗り換えた際 電動車イスに乗った筆者を5人くらいの駅員さんで階段を上げてくれて、コンコースに ある近鉄のエレベーターでホームに降ろしてくれた後、1人が「近鉄は楽やなあ」。
●津新町駅
1番線と2番線のホームへはスロープで電動車イスでも行けて、乗り降りできるが、この駅発着の電車専用の3番線ホームには階段を使わないと行けない。
駅の西側にはタクシーがいるし、三重交通のバスも停まる。
筆者がよく利用するので、駅員さんは車イス使用者の介助に慣れていて、親切。
駅のすぐそばにある映画館(東映系)や、松菱デパート等に行くのに便利。
★馴染みの駅員さんの口癖 この駅周辺のパチンコ屋で駅員さんがパチプロ風の障害者に「よく会う」そうで、「パチンコでも行くの?」とよく言われる。筆者はそんな遊び人 ではない。駅員さんがよく会うパチプロ風の障害者って、誰や?
★3番線だけは階段を使わないとホームに行けない。3番線は津新町発と津新町行きの専用ホームなので、これらの列車は避けたほうがよい。

●近鉄久居駅(施設に関しては改装前のデータです)                   
東側の改札口は車イス用に一部が広くなるようになっているが、西側はなっておらず、粗末な別の車イス用出入口を使う。
上下線ホーム共に南端がスロープ(少し急)になっていて、便利。
朝と夕方から夜にかけては特急が停車する。
駅の西側にはタクシー(車イスを貸してくれるタクシー会社のものもある)がいるし、三重交通のバスも停まる。
伊勢・志摩、桑名・四日市方面から、城山養護学校や草の実学園に行くのに便利。駅から城山養護学校や草の実学園までは、約2.4km。
●鼓ヶ浦駅
車イスのままでは、反対側のホームに渡れない。下り線側だけにある駅の出入口にはスロープがあるので、北隣の白子駅で下り線に乗り換える。下り線で来て、上り線で帰る場合は千里駅で上り線に乗り換える。
●南が丘駅
車イスでは反対側のホームに渡れない。城山養護学校などに来る場合は、タクシーなどのことも考えると南隣の久居駅からのほうが便利。

以上は私が乗り降りした近鉄名古屋線の久居、南ヶ丘、津新町、千里、鼓ヶ浦、白子、伊勢若松(鈴鹿線への乗り換えだけ)、塩浜、四日市、富田の各駅と鈴鹿線の鈴鹿市駅での経験です。
上記の各駅には改札口などに車イス用の設備がありました。しかし、ない駅もあるかと思いますので、上記の各駅以外で乗り降りをしたことがある方は、この新聞に情報を寄せて下さい。なお、特急に車イスのまま乗ることは不可能なようです(理由不明)。
これを読んで、城山養護学校などに来ようと思われる方もあると思いますので、久居駅から城山までの道順などを説明しておきます。まず、久居駅北側の踏み切りから東に行く→右側に畑が広がる左急カーブが見えたら、それを曲がって国道の交差点まで行く→そこを渡ってそのまま真っすぐに行くと、城山の信号交差点に出る。久居駅から城山までは約2.4kmで、途中にある自衛隊駐屯地のあたりを過ぎると、歩道はありませんが、坂道もなく、交通量もあまり多くない舗装路です。ただ、国道の交差点を渡ると道幅が狭くなります。最後に、近鉄の駅員さんは親切ですので、軽い気持ちで利用して、小さな旅を楽しみましょう。障害者レールウェイライター?の伊藤でした。

★イジワル駅員とのある日の会話 難波までの往復の特急券と乗車券を買った後、「本来は、付き添いがいないと特急には乗せないことになっているんです。」「両親が高齢で付き添いは無理なんです。申し訳ないねえ」。しかし、筆者の両親は確かに高齢だが、ピンピンしている。ウソも方便大成功!


■キップ(乗車券)の買い方のコツ
 比較的短距離(久居ー津新町等)の場合は駅で買うが、比較的長距離の場合(久居ー四日市等)は車掌さんが車内巡回(マイクで予告あり)に来るので、車内で買ったほうが 便利。

★自動券売機の操作を周りの人に頼む際のコツ
 オバタリアン風の女性に頼むのが一番。オバタリアン風の女性、表現がキツクてゴメン

★身障者用座席の特急券
普通の座席の特急券のように、コンピューターを使った座席指定ができず、普通の座席の特急券よりも買うのに時間がかかる。
☆特急券は乗る前に必ず駅で買う。車内では売ってくれない。
★筆者の失敗談
 普通、同じ鉄道会社の路線内なら、列車の乗車券というものは何度途中で乗り換えがあっても、乗った駅から最後に降りる駅までのものを買う(これ常識)が、筆者はこれを 知らず、乗った駅で途中の乗り換え駅までの乗車券をまず買い、乗り換え駅でまた最後 に降りる駅までの乗車券を買ってしまった。しかも、往復共にやってしまった。列車の 乗車券というものは上のようなことをすると、乗った駅から最後に降りる駅までのもの を買う場合よりも高くなる仕組みになっているので、要注意。
■車イスで乗り降りする際のコツ
 乗るときは前進で乗り、降りるときはバックで降りる。カーブ等で車イスが動かないよ うに、乗ったら必ずブレーキをかけておく。
 以上で今回は終わり。次回は、RAILWAY’S STATION MEMO(近鉄 名古屋線・その2)や、今回はあまりふれなかった特急のこと等を載せようと思います

■付録1 三重交通バス
駅の説明に書いてありますが、県内の近鉄の駅には三重交通のバスが停まる所が多くあって、バスと近鉄の両方を利用すると、クルマの運転ができない人はスッゴク便利ですよネ。そこで、三重交通バスの運賃割引などについて説明しておきます。
◆運賃割引
路線バスは、下車するときに身体障害者手帳を見せると、障害者本人と介助者(1名)共に半額になります。また、例外として、県内在住者で身体障害者手帳に『介』のシールが貼ってある人は、障害者本人とその人が必要とする介助者(人数制限なし)は半額になります。
観光バスは、身体障害者福祉法と児童福祉法の適用を受ける団体(療護施設・障害児施 設など)は3割引になります。

◆低床バス(路面と車体との高さが低くなっているバス)とリフトバスなどについて

低床バスは観光バスとしては運行されていませんが、津市内や四日市市内の路線バスとして運行されています。但し、台数が少ないし、車イスを固定する装置も付いていません。
リフトバスは志島循環線(しじまじゅんかんせん・鵜方から国府などを経由して鵜方に戻る・途中に阿児町福祉センターあり)で運行されています。
この他にも、自治体との契約により座席などを改造したバスが県内の一部で運行されています。

■KINKINIPPON RAILWAY’S STATION MEMO


●賢島駅
 ホームの数は多いが、全てのホームの南側にホームをつなぐ通路があり(名古屋駅や奈良駅、京都駅等の終点の駅の特徴)、ホームからホームへ行くのに障害はない。また、駅への出入りも、出入口(タクシーがいる)に少し段差はあるが、それほど気になるものではない。
 この駅に発着するのは特急か各駅だけなので、注意。伊勢志摩ライナーと22000系(ACE)の特急は車イス使用者を乗せてくれるが、その他の特急に乗るのは困難。
 志摩マリンランド等に行くのに便利。


●鳥羽駅
ホームの南端にスロープがある。それを使ってホームから下り、踏み切りを渡って、少し行き、また別のスロープを登って、車イス用の出入口から駅の外に出る。
電車から降りると駅員さんが案内してくれるが、電車に乗る場合は、駅員さんを呼ぶインターホン等がなく、電話をする等の対策が必要。
この駅で降り、再び乗って帰る場合は、帰りに駅に来る時間を駅員さんに言っておくと車イス用の出入口まで正確に迎えに来てくれる。
鳥羽水族館や、駅のすぐそばにある佐田浜港から定期船で菅島等に行くのに便利。


●宇治山田駅
最近大改築され、エレベーターや身障者用トイレが完備されたため、階段等を使わずに乗り換え等のできる非常に便利な駅になった。駅員さんも親切で、またしょっちゅう特急の停まる大きな駅だけに駅員さんの人数も多い。
伊勢・志摩方面の観光に便利。


●松阪駅(JRとの併用)
電車を下りて、駅の西側に出る場合も東側に出る場合も、階段を使う必要があり、駅員が、最近配備された階段昇降機を使って介助してくれるが、階段が急で恐怖感を覚えるまた、東側の出入口には3段くらいの階段がある。
大阪・名古屋方面から、東松阪から宮町までの間の各駅しかとまらない駅に行く場合、松阪駅の7番線ホームで降り、反対側の8番線ホームから各駅に乗り換える。1本のホームに7番線と8番線があり、中川駅で乗り換えにくい場合には、この手段がベスト。松阪駅で大阪方面行きの電車から名古屋方面行きの電車に乗り換えるのは、階段を昇る必要があるため、かなり困難。電動車イス等を使用する人は宇治山田駅で乗り換える。また、JR・近鉄の乗り換えも同様に困難と思われる。対策としては、松阪駅と同様にJRとの併用駅である津駅で乗り換える方法がある。
脳性マヒなどによる障害で治療の困難な人の歯を診てくれる済生会松阪病院(駅から電動車イスで約5分)や、本居宣長記念館などに行くのに便利。




●上本町駅
 伊勢・鳥羽方面から特急で来て、奈良・西大寺方面行きの急行に乗る場合は、現在のところ、この駅から鶴橋駅に戻って乗ると楽。

●奈良駅
エレベーターはあるが、鍵がかかっていたり、身障者用でなかったりで、不便。しかしエレベーター自体は広く、電動車イスを含む車イスが楽に乗る。
鹿で有名な奈良公園等に電動車イスで行くのに便利。


●京都駅
エレベーターで京都駅の八条口にある近鉄の改札口まで行ける。改札口は車イス用に一部が広くなるようになっていて、そこから出入りする。電動車イスも大丈夫。
四日市・津方面から京都へ往復する場合、名古屋発の難波行き特急(帰りは難波発名古屋行き)に乗り、八木駅で賢島発の京都行き特急(帰りは京都発賢島行き)に乗り換え るのが、1本のホームの両側に上の2本の特急が停まるので便利。
京都駅からは八木駅に停車する特急がもう一つ(橿原神宮前行き)が出ているが、これに乗ると、八木駅での乗り換えに階段を使う必要があり、要注意。
東本願寺(電動車イスの高速(6km)で片道約30分)、東寺の「ガラクタ市」として知られる毎月21日の「弘法市」(この駅のすぐ隣、東寺駅下車)等に行くのに便利

●八木駅
四日市・津方面から京都へ往復する場合、名古屋発の難波行き特急(帰りは難波発名古屋行き)に乗り、この駅で賢島発の京都行き特急(帰りは京都発賢島行き)に乗り換えるのが、1本のホームの両側に上の2本の特急が停まるので便利だが、この駅のホーム と電車の隙間はかなりあり、要注意。
この駅で乗り換え、西ノ京駅で降りると、徒歩数分で薬師寺や唐招提寺に行ける。


●久居駅
東側の改札口は車イス用に一部が広くなるようになっているが、西側はなっておらず、粗末な別の車イス用出入口を使う。
上下線ホーム共に南端がスロープ(少し急)になっていて、便利。
朝と夕方から夜にかけては特急が停車する。
駅の西側にはタクシー(車イスを貸してくれるタクシー会社のものもある)がいるし、三重交通のバスも停まる。
伊勢・志摩、桑名・四日市方面から、城山養護学校や草の実学園に行くのに便利。駅から城山養護学校や草の実学園までは、約2.4km。


●津新町駅
1番線と2番線のホームへはスロープで電動車イスでも行けて、乗り降りできるが、この駅発着の電車専用の3番線ホームには階段を使わないと行けない。
駅の西側にはタクシーがいるし、三重交通のバスも停まる。
駅のすぐそばにある映画館(東映系)や、松菱デパート等に行くのに便利。

●津駅(JRとの併用)
近鉄のホームとコンコースにはエレベーターがあるが、JRのホームにはなく、近鉄とJRの乗り換えやJR側に出る際には、ステーションデパート「チャム」の荷物用エレベーターを使う。このエレベーターのある場所は、近鉄の駅員に聞くと分かる。なお、近鉄のエレベーターがある場所に通じる通路が狭く、通路の西側は段差になっていて、その西側は自動車の走る道路なので、電動車イス等の運転に自信のない人は要注意。また、「チャム」の荷物用エレベーターを使う際は、念のために駅員についてきてもらったほうがいい。
JR・近鉄共に駅の前にはタクシーがいるし、三重交通のバスも停まる。
県立美術館等に行くのに便利。

●江戸橋駅
入口の前の段差には、幅も角度も車イスにはちょうどいいスロープが付いているので便利。電動車イスも大丈夫。三重大病院等に行くのに便利。

●白塚駅
電車の乗降口との段差が低く、乗降口との隙間もバックでなら介助なしで乗り降りすることができるホームもある。特に、名古屋方面から普通電車に乗ってくると、この駅で電車の交換を行なう場合があるが、そのときの乗り換えには便利。

●四日市駅
西側の車イス用出入り口に駅員さんを呼ぶためのインターホンが付いた。インターホン のボタンまでの高さは、車イスから手を伸ばすと届く高さ。
車イスでもこの駅から湯の山線に乗り換えられるし、湯の山駅での乗り降りもできる。

●桑名駅
上り線ホームの北の端にあるスロープを使ってホームに出入りするときは、スロープが 狭くて急なので、必ず駅員さんに付いてきてもらう。下り線ホームへの出入りはスロープが狭くて急ではないので、楽。昼間でも特急が止まる大きな駅なので、駅員さんの数も多く、遠慮せずに介助してもらえる。

●名古屋駅
地下にある駅から荷物用エレベーターで地上まで駅員さんに上げてもらって、駅の外に出ることができる。荷物用エレベーターの地上の出入口付近に、駅員さんを呼ぶためのインターホンがある。
また、電動車イスに乗ったままで、近鉄から東海道・山陽新幹線に乗り換える場合は、このエレベーターで上記のように駅の外に出て、改めてJR名古屋駅に行くのが便利。この場合、近鉄の駅員さんが近鉄電車を降りてからJR名古屋駅の入り口まで案内してくれる。エレベーターの地上の出入口からJR名古屋駅の入り口までの道には、段差はないが、車止めがある。しかし、この車止めの間を電動車イスで通り抜けることは可能 エレベーターを降りてから、広小路口を通って、新幹線の北改札口までは、電動車イスで約6分。
JR名古屋駅建て替えのために、エレベーターが使用できなくなるかどうかは判らないので、そのつど問い合せる。


■最新型の近鉄特急 ACE(4両編成)の乗り方

乗車する駅で乗車区間の障害者用座席の空席を確認→障害者用座席を確保してもらう→乗車する駅で特急の乗車区間の障害者用座席専用の特急券と最後に下車する駅までの乗 車券を購入→乗車
●乗降口と障害者用座席に行く通路の幅
障害者用座席がある3号車(難波行きの場合)の乗降口とこの通路は電動車イスでも通れ流幅で、特に通路のドアの幅は各駅や急行の乗降口の幅の8割はあり、左右に開く。
●座席
3号車(難波行きの場合)の乗降口の1号車側にある上記のドアを入ると、左右に1つずつある。
座席の横(窓側)に車掌さんを呼ぶブザーが付いている。ブザーの位置に問題はない。座席の横(通路側)に手動の車イスをたたんで、置いておくためのスペースが確保してある。
本来は、手動の車イスに乗る人を乗せる想定で設計されているため、たためない電動車イスで乗ると、手動の車イスをたたんで、置いておくためのスペースをはみ出し、通路を約半分、通れなくしてしまうが、近鉄の車掌さんは何も言わなかった。また、土産物 販売用のワゴンの通過も可能だった。
●乗り降りの際の注意
電動車イスの場合は、やりにくい切り返しをしなくてもすむように、手動の状態にする
※車イス用座席の付いている車両を連結していない日もある。窓口で切符を買う際に確かめることができる。

旧型の普通の特急に電動車イスなどの車イスに乗ったままで乗降することができるし、通路に続く出入口を通過することもできるが、座席が邪魔になり、客室に乗ることができないため、デッキに乗っていくということになる。ついては、通路に続くドアのそばの座席を取り外し、5200系電車のように、車イス用のスペースを確保してほしい。この改造は、車イス対応座席のある22000系を新造するより経済的である筈である。
なお、改造を始める前に、電動車イス使用者等と電車の修理工場等において、最善の改造について、協議する場を設けてほしい。
また、22000系の車イス座席の特急券を買うのに時間がかかることや、22000系の特急がダイヤどおりに運転されず、その運転ダイヤが当日にならないと分からないことも是正してほしい。

■付録1 三重交通バスの障害者割引
  障害者本人と、原則として介助者1名が対象。但し、三重県内在住で介助者が必要で あことが障害者手帳などに記載してある人については、介助者が2名以上でも対象となる。


■新幹線



(津市・伊藤正章)
手動の車イスに乗ったまま、新幹線に乗った友人が「電動車イスだと、乗降口の幅が狭くて、乗れないかも知れんゾ。」と言うので、それなら一度、実際に乗って確かめてやろうと思い、去年の10月15に、名古屋駅から京都駅まで乗ってみたところ、乗降口の幅も含めて、乗り降りの際の不便はありませんでした。それで、今回は前回の近鉄編に続いて新幹線編を書きます。
●新幹線の障害者対応
東海道・山陽新幹線のひかり号・こだま号のほとんどの列車とのぞみ号、東北、上越 秋田・山形新幹線の全ての列車には、車イスに乗ったまま、乗り込むことができる個室が1つ付いた車両が、1両連結されていて、車イスを使う人は、この個室に乗ることになります。

●新幹線に車イスのまま乗るために必要なキップと割引
指定席(こだま号は自由席)特急券と乗車券。この2枚が2セットで、同じ区間の往復ができます。
単独で100km以上乗車:乗車券(運賃)が半額
介助者付き(距離制限なし):障害者本人と介助者1名共に乗車券(運賃)が半額
※2名以上の介助者に対する割引はありませんが、障害者本人の座席と近い座席を取るなどの配慮はしている            
※この割引は、個室以外の座席を利用する場合にも適用されます。
※この割引は、身体障害者および知的障害者共に適用されます。
●キップの買い方
この個室を利用する場合は、出発日の1ヵ月前の10時から2日前までに、新幹線のキップを売っている駅で往復共買います。
個室を利用しない場合は、乗車する当日に買ってもいいですが、乗る前に駅員さんに乗る旨を言って下さい。この場合、個室の付いた車両の座席(なるべく指定席)を取ると、この車両の乗降口は広くて便利です。
割引をうける際には障害者手帳又は療育手帳の呈示を求められますので、障害者手帳又は療育手帳は必ず携帯しましょう。
●近鉄名古屋線からの乗り換え方
地下にある近鉄ホームから、駅員さんに荷物用のエレベーターで地上の荷物置場に上げてもらい、荷物置場の出入口(スロープあり)を左に曲がって、歩道に出ます。歩道を左に真っすぐに行って、JR名古屋駅の広小路口の前を右に折れ、最初の信号を左へ暫らく行くと、JR名古屋駅の桜通口があります。ここから中央コンコースに入り、新幹線改札口に行くのが便利です。歩道には車止めがありますが、その間を通り抜けることは可能です。特に、電動車イスの場合は、地下から上がるためのエスカレーターに乗ることが難しいので、この方法がベストだと思われます。このエレベーターは結構大型で、乗りやすいものです。荷物用エレベーターの乗降口から新幹線改札口までは、電動 車イスで約6分です。エレベーターを降りる際、駅員さんに、帰りにエレベーターに乗りに来る時間を言っておくと、非常に正確に迎えに来てくれます。このへん、さすがは近鉄です。
なお、エレベーターの乗降口付近に、駅員さんを呼ぶためのインターホンがありますので、迎えを頼んでない場合は、これを使って駅員さんを呼びましょう。

●乗り換えに必要な時間
普通は15分ですが、新幹線ホームまでエレベーターで上げてもらわなければならないので、エレベーターのある場所まで行く時間などを考えると、30分はみたほうがよいでしょう。このエレベーターも近鉄のものと同じくらい大型のものです。
●乗り降りのコツ
電動車イスの場合は、狭い個室の中や通路での切り返しをしなくてもすむように、手動の状態にして、駅員さんや車掌さんに乗せ降ろししてもらいましょう。
乗せてもらうときは、前からのほうが個室に入れてもらうのに楽です。
降りるときは、ホームと乗降口との段差をうまく降りるために、バックで降ろしてもらいましょう。
到着駅が近づくと、車掌さんが必ず降ろしに来てくれます。
●個室内で
列車が発車する際の反動で、車イスが後の壁に当たるので、個室に入れてもらったらすぐにブレーキをかけておきましょう。
●個室の広さと乗りごこち
車イスの人が一人乗ることができるスペースと、介助者が二人乗ることができるシートが付いていて、列車としてはまあまあの広さです。
乗りごこちは、さすがは世界に誇る超特急という感じです。
●言語障害の重い方へ
駅員さんや車掌さんに行先を尋ねられたりしますので、筆談などの対策を講じて下さい

■Station Memo


●東京駅
ホームにエレベーターはありますが、中央本線などに乗り換える場合、エレベーターを降りてから地下道を通る必要があって、少し嫌な感じです。

●静岡駅
ホームに車イス1台がやっと乗るエレベーターがありますが、このエレベーターを降り駅の外に出る通路の片側に魚を処理する場所があって、そこからの臭いはとても不快です。
ひかりの一部とこだまが全部停まります。

●京都駅(あの宇宙基地のような新京都駅になる前のデータです)
エレベーターは、3台の車イスを乗せることができる大型のものです。
 車イス使用者は、八条口にあるスロープを使って、外に出ます。このスロープを上がり切る少し手前の右側に、駅員さんを呼ぶためのインターホンがありますが、スロープが 少し急なので、下に転がっていかないように注意をして、インターホンを使って下さい インターホンのボタンの高さは問題ありません。
●難波駅
 エレベーターが全くないため、駅への出入りと、改札口からホームに行くにはエスカレーターに二度乗せてもらう必要がある。駅員は乗せるのがうまいが、恐怖感を覚える人は注意が必要。
■付録1 紀勢線の新型特急 ワイドビュー南紀の乗り方と車イス座席のキップの買い方
まず、自分の車イスに乗ったまま、2号車の幅が広い乗降口から乗り込みます。そして車内で、用意されている車内移動専用の車イスに乗り換え、自分の車イスを積載スペースに入れてもらいます。次に、車内移動専用の車イスで、2号車に4つ付いている車イス使用者用の座席の横に行き、後に上がるようになっている、この座席の肘掛を上げて、座席に移動します。
この間の介助は車掌さんがしてくれるそうです。また、車内移動専用の車イスでトイレにも行けるそうです。
キップは、紀勢線や関西本線の駅のみどりの窓口に電話をして、予約状況を確認のうえ、買って下さい。
なお、津駅での乗降口とホームとの段差の高さと、列車とホームの間の幅、それに、ディーゼルカー特有の乗降口と通路との段差の高さは、20cm、17cm、11cm で、近鉄との乗り換えには、チャムのエレベーターを使うと便利です。
近鉄の路線がない三重県南部や和歌山県に行くのに便利です。
■付録2 快速みえの新型車両
快速みえは非電化線の紀勢本線・参宮線を走るためディーゼルカーですが、従来のものとは違い、乗降口のドアの開き方が近鉄の電車と同じように両方に開くようになっていますし、乗降口の幅も近鉄の電車とほぼ同じで、ディーゼルカー特有の乗降口と通路との段差がなくしてあり、車イス用スペースも付いているので、便利です。ディーゼルエンジンの音がかなり喧しいのが欠点ですが、名古屋までの新幹線へのアクセスとして利用しましょう。
■付録3 名古屋から中央本線(在来線)で長野・東京方面に行く方法
長野方面に行くには、名古屋駅から特急ワイドビューしなのに乗ります。この列車には 乗降口の幅を広くとるなどの障害者対策がしてありますが、車内販売用のワゴンが通らないので、車イスに座ったままで客室に乗っていることはできません。電動車イスを使う人などは注意して下さい。
東京方面に行く場合は、名古屋駅から塩尻まで特急ワイドビューしなので行って、塩尻で特急スーパーあずさに乗り換えます。この列車もワイドビューしなのと同じような障害者対応がしてありますが、一つ違うのは多目的室というのがあって、そこに寝たままで乗っていることもできるし、着替えなどもできるようになっていることです。また、車イスの人も使える洋式の大型トイレも付いています。
旅好きの人なら分かると思いますが、名古屋から中央本線で東京に行くのは時間も費用も新幹線より多くかかるものの、途中の景色が美しかったりなどして、なかなかいいものです。

◆特急ワイドビューしなのとスーパーあずさのキップの買い方
新幹線と同じです。
◆名古屋駅での近鉄からの乗り換えに必要な時間
新幹線と同じです。
◆塩尻駅(JR東日本・中央本線)
全てのホームの端が緩やかなスロープになっていて、構内踏み切りでつながっているので、車イスの人でも乗り換えは簡単ですが、ホームがかなり長いので、少し時間がかかるのが難点です。
冬にこの駅を利用すると非常に寒いと思われるでしょうが、さすがは北国の駅で、ホームに暖房の利いた待合室があって安心です。
◆八王子駅(JR東日本・中央本線と横浜線)
上記のように、JR東日本の二つの路線が乗り入れている駅で、中央本線の特急(スーパーあずさなど)が停車します。エレベーターはありませんが、昇降速度が速くて不安も覚えない、新型の階段昇降機があって便利です。
八王子市内にあって帝京大学、自立生活センターの一つ、ヒューマンケア協会などに行くのに便利。
◆日野駅(JR東日本・中央本線)
近鉄の急行に当たる中央線特別快速(略称中央特快・乗車券のみで乗車可)が停車しますが、ホームの幅が狭く、また階段も急で旧式の階段昇降機しかありません。しかし、駅員さんは親切で、いつでも電車に乗せてくれます。
構内がほぼバリアフリーになっている中央大学などに行くのに便利。
■付録4 JR九州について
◆宮崎駅(JR九州・日豊本線)

タクシーなどを降りて駅に行こうとすると、かなりの段差があるが、その後は問題なし。改札口は広く、どのホームへもステップが広くなるエスカレーターで昇降することが可能なので、車イス(電動車イスを含む)も大丈夫。コンコースには、身障者用トイレもある。
東京、大阪からの寝台特急、その他の特急も全て停車する。東京・大阪からの寝台特急は翌日の午後にならないと宮崎に着かないので、大阪・名古屋方面から行く場合は新幹線で小倉まで行き、ここで特急ドリームにちりん(寝台なしの夜行列車)に乗り換えて行くと、朝7時前に着く。
車イスに乗ったままで列車に乗る場合、駅員が木の板で作ったスロープを使って、列車とホームの段差をうめてくれるが、電動車イスの場合はスロープが割れる可能性があり、注意が必要。
景勝地の日南海岸、青島などに行くのに便利。
◆宮崎空港駅(JR九州・宮崎空港線)
ホームの端にあるエレベーターを使って空港と空港駅間の往復が可能。
日豊本線を走る特急にちりんが停まるので、有名なシーガイア、高千穂峡などに行く場合、宮崎空港で飛行機を降り、にちりんに乗り換えて行くと便利。
宮崎空港駅−宮崎駅は特急料金不要。
★日豊本線の普通電車
正確なことは分からないが、宮崎駅のホームにディーゼルカーのように乗降口に段差のある普通電車が停まっていて、日豊本線の普通電車はこのタイプのものが多いと思われ、車イス使用者は注意が必要。
これまで、公共交通機関のうちの陸上のものについて書きましたが、ここからは北海道や九州、海外など長距離の旅行には欠かせない公共交通機関、航空機と船舶について書いておきます。


■航空機


★航空運賃の障害者割引                             
身障者手帳・療育手帳などに航空運賃割引のスタンプが押してあれば、航空券を買う際に提示することで、本人のみ又は本人・介助者共に約25%の割引が受けられますが、スーパー早割などの障害者割引以外のもののほうが約40〜50%と割引き率が高くなっています。なお、障害者割引を含む何れかの割引を受けると、他の割引は受けられません。また、国際線は国際協定によって割引が禁止されていますので、国内又は外国航空会社を問わず、団体割引以外は一切ありません。
★空港                                      
最近は旅客搭乗橋(パッセンジャーボーディングブリッジ)空港ビルと飛行機の搭乗口をつなぐ橋のようなものでタラップの昇り降りなど垂直移動をせずに搭乗できる・以下 PBBと略)のある空港が多く、NALのように使用機種の高さが足りずにPBBの使 えない場合を除くと、車イス使用者でも比較的容易に搭乗できます。また空港ビルには エレベーターのあるところが多く、ビル内の移動もそれほど心配はないと思われます。なお、名古屋空港にもPBBはありますが、地方の空港にはない場合もあると思われますので、到着先の空港のPBBの有無のついては航空会社や近畿日本ツーリストなどの旅行会社にお問い合わせ下さい。                        
#宮崎観光には便利なリフト付きワゴン車で
トヨタレンタリース宮崎空港営業所には1台リフト付きワゴン車のレンタカーがあります。
★空港に置かれている搭乗用(降りる際にも使用)の車イス              
これは非常に小型のもので、また機内の通路を移動する際には両側のフレームを外しますので、座位がうまくとれない人には非常に乗りにくいものです。このため、機内の通路を移動する際などには、客室乗務員さんが体を支えてくれます。
★電動を含む車イスの旅客機への積載について
国内線・国際線を問わず旅客機には電動を含む車イスを手荷物として積んでいってくれますが、航空会社およびその使用する機種などによって、積載できる台数や条件が違っていますので、詳しくは後掲の航空会社の旅行相談ダイヤルなどに問合わせて下さい。 なお、現在、国内線・国際線共に使われている主要な機種の積載できる台数(電動車イス)は次の通りです。
 ボーイング747・747−400:16台
 DC10:12台
 エアバスA300シリーズ・ボーイング767:8台

★機内にあるトイレの身障者対応
名古屋発着の国内線を運航している後掲の航空会社は機内のトイレに手すりを付けるなどしていますが、座席からトイレに移動するための車イスは搭載されていませんし、客室乗務員さんらの介助もしてくれませんので、注意が必要です。ただ、最新型のボーイング777型機には座席からトイレに移動するための車イスが搭載され、車イス対応トイレが設置されています。
また、名古屋発着の国際線を運航している後掲の国内航空会社は機内に座席からトイレに移動するための車イスを搭載してくれていますが、上記のボーイング777型機以外 は車イスに乗ったままではトイレに入れませんので、トイレを使用する際にはカーテンで見えないようにしてくれたりしています。

■航空機(国内線)


●日本航空(JAL)

 障害をもつ乗客をプライオリティゲストと呼び、スピーディーに予約するための会員システム「プライオリティゲスト・カード」を用意しています。このカードを航空券を買う際などに提示すると、空港で航空機への搭乗の際に使う車イスや、特別食(国際線)などの手配がスピーディーにできます。このカードについての詳細は、下記の電話・FAXでお尋ね下さい。また、国際線も含む航空機を使った障害者(酸素吸入の必要な内部障害者なども含む)の旅行についてのサービスを詳細に説明してあるパンフレットがあって、下記の電話・FAXで頼めば、無料で郵送してくれます。
 TEL 0120−747−707 
 FAX 0120−747−606
 普通席には、車イスでの乗降に便利な通路側のひじ掛けが動く座席もありますので、予約の際に申し出れば、手配してくれます。
★点字による案内
  *「安全のしおり」 非常用設備の案内ですべての飛行機に備えてあります。
  *「機内サービスのご案内」国内線全路線に備えてあります。
 ★盲導犬・聴導犬
  無料で機内に連れて乗れますが、水以外の物を与えることはできません。
 JALは名古屋から福岡・札幌などの幹線を飛んでいます。

●全日空・エアーニッポン(ANA・ANK)
0120−029−377(スカイアシストデスク)で、航空機を使っての障害者の旅行の相談に応じています。
 客室乗務員のほとんどは女性ですので、機内での介助はほとんど期待できないそうですが、普通席の車イスでの乗降に便利な通路側のひじ掛けが動く座席については、JALと同様予約の際に申し出れば手配してくれます。
★点字による案内
*「安全のしおり」 非常用設備の案内ですべての飛行機に備えてあります。 
★オプタコン(盲人用文字読み取り機)
全てのボーイング767型機に1台ずつ搭載され、機内で申し出れば使うことができます。
現在、オプタコンが搭載されている機種は上記のもののみですが、オプタコンの利用状況を見て、他の機種にも搭載することを検討中です。
★盲導犬・聴導犬
盲導犬については、盲導犬協会発行の盲導犬使用許可証を持っていれば、無料で機内に連れて乗れますし、水以外の物を与えても構いません。聴導犬についても、無料で機内に連れて乗れますし、水以外の物を与えても構いません。
盲導犬・聴導犬を連れて乗る場合、予約の際に申し出れば、盲導犬・聴導犬用のスペース(座席の通路側など)が取れる座席を確保してくれます。
ANAは名古屋から福岡・札幌などの主に幹線を、ANKは名古屋から福岡などの幹線の一部と名古屋から石垣島(沖縄県)、札幌(丘珠空港)から函館・釧路などの北海道 内(除離島)、福岡から宮崎・鹿児島などのローカル線やコミューター路線を飛んでいます。

●日本エアシステム(JAS)
 下記の電話・FAXで航空機を使っての障害者の旅行の相談に応じています。
 0120−240−283(レインボーサービス)
 0120−277−283(JASスカイサポートFAX)
 全ての使用機種の座席のひじ掛けが全部動くようになっていますし、予約の際に申し出れば、客室乗務員さんらが機内で可能な介助はしてくれます。
★盲導犬・聴導犬
これらの犬は無料で機内に連れて乗れます。なお、犬を寝かせるスペースの確保や犬に機内で与える物のことについては、上記の電話・FAXでお問い合わせ下さい。
JASは名古屋から福岡・札幌などの幹線の一部と福岡から宮崎・鹿児島などのローカル線を飛んでいます。


●中日本エアラインサービス(NAL)
JALやANAなどのような障害者の旅行の相談に応じる専用のダイヤルはありません が、名古屋空港内の予約・案内カウンター(0568−28−1710)で相談に応じ てくれます。
使用機種はプロペラ機(Fokker50)のみで、機体の高さが低いためにPBBを利用しての搭乗ができないため、4、5段のタラップを使って搭乗する必要があります また、機内の通路が狭いため、機内での車イスでの移動はできません。なお、客室前部にある4つの座席のひじ掛けは動くようになっています。
★盲導犬・聴導犬
無料で機内に連れて乗れますし、餌などを与えても構いません。また客室前部の座席の前のスペースが広く、ここに犬を寝かせると便利です。
NALは完全なコミューター航空会社で、名古屋から四国・山陰方面などに飛んでいます。

■航空機(国際線・名古屋発着)


●日本航空(JAL)
エコノミークラスには、車イスでの乗降に便利な通路側のひじ掛けが動く座席もあって予約の際に申し出れば、確保してくれます。
機内で出される「機内食」は、予め切り分けるなど、食べやすくした食事も用意していますし、ストロー・ふた付きのコップや特製フォーク・スプーン、エプロンなども用意してあって、予約の際に申し出れば出してくれます。
また、腎臓疾患などのため食事療法が必要な人のために、低塩分食などを用意していて予約の際に申し出れば出してくれます。
★機内用靴下
体温の調節が困難な人、スリッパなどを使いにくい人のために、靴下を用意していて、客室乗務員さんに言えば持ってきてくれます。
★盲導犬・聴導犬                             
無料で機内に連れて乗れますが、国内線と同様に水以外の物を与えることはできません。また、海外に犬を連れていく場合、入国の際に検疫の対象となりますので、犬の入国条件などについては、訪れる国の領事館や日本の最寄りの動物検疫所に問い合せて下さい。名古屋からは香港、パリ、ハワイのホノルル、韓国のソウル・釜山などに飛んでいます

●全日空(ANA)
機内食は機内で客室乗務員さんに申し出れば切り分けるなどしてくれますが、多人数になると対応し切れません。なお、ストロー・ふた付きのコップなどは用意していません。腎臓疾患などのため食事療法が必要な人のための低塩分食などは用意していて、予約の際に申し出れば出してくれます。
★盲導犬・聴導犬
ANAの国内線と同様の扱いとなりますが、海外に犬を連れていくことになりますのでJALの場合と同様の措置が必要です。
名古屋からはハワイのホノルルに飛んでいます。
※名古屋発着の外国航空会社につきましては、JTBかJRの時刻表に掲載されている各国航空会社のリストを御覧の上、電話などで問い合せて下さい。


■船舶(長距離フェリー・名古屋港発着)


●太平洋フェリー
名古屋ー仙台ー苫小牧航路に就航している2隻のうち、最新型の「いしかり」はエレベーターが完備され、電動車イスを使う場合でも、船内の移動に階段を使う必要はありません。ただ、船内には約5センチの段差のある所があります。
トイレは洋式便器ですが、トイレ内が狭いので車イスに乗ったままでは入れません。客室は内部が狭いので、車イスから降りて入る必要があります。また、障害者が単独で乗船する場合には、1等B寝台に乗ることになります。
乗船当日のフェリーが「いしかり」かもう1隻のものかについては、下記の番号までお問い合わせ下さい。
052−203−0227
運賃割引は下記のようになっています。
身障者手帳1種:特等、1等などのクラスを問わず、本人・介助者共に半額
身障者手帳2種:2等に限り、本人のみ半額
なお、自動車を運んでもらうための航送料金やその他の料金の割引はありません。

■船舶(レストランクルーズ・神戸港発着)


●神戸観光汽船(神戸港内、明石海峡大橋方面、神戸港ナイトクルーズの各クルーズ)

神戸港で乗船あるいは下船する際に階段を昇降する必要がありますので、介助者を1名同伴することが原則となっています。
船内に段差はなく、またトイレには洋式便器が備えてあります。
運賃(乗船料)は、身障者の場合は障害の種別を問わず、全て半額となっています。
予約などの詳細につきましては、下記の電話番号でお問い合わせ下さい。
078−331−6667
カップルで、有名な神戸牛のステーキなんか食べながら神戸港ナイトクルーズなんて、いいですね。


●ルミナス観光(明石海峡クルーズ)
車イスに乗ったままの船客を営業マンが操作するリフトで乗船あるいは下船させてくれるので、階段を昇降する必要がありませんが、船内にはエレベーターがなく、食事は1階のレストランですることになります。
トイレには洋式便器が備えてあります。
運賃(乗船料)は、身障者の場合は障害の種別を問わず、全て本人・介助者共に半額となっています。なお、運賃以外の割引はありません。
予約などの詳細につきましては、下記の電話番号でお問い合わせ下さい。
078−333−8414
全長約100m、4800トンの大きな船で行く明石海峡クルーズはいいですよ。


■三重県内の車イスタクシー



★福祉タクシー西村 
営業所所在地 多気郡明和町
TEL 0120−553−445  FAX 05965−5−3848
車種 9人か8人乗りの車イス・ストレッチャー専用自動車 
台数 3台
料金(津の場合)10kmもしくは30分で3,470円 これをこえると3,300円ずつ加算
割引 明和町民で行先が勢和村などの一定圏内の場合は、身障者手帳を運転手に提示すれば、一般のタクシー料金で利用できる(割高になる額を補助)。
伊勢市民で常時車イスを使用している者には1回の乗車につき2,000円の割引券を年間24回分(24枚)が支給され、これを料金支払いの際に渡すと料金のうち、2,000円分の割引が受けられる。
備考 予約制になっていて、空いていれば、前日でも予約可能。営業エリアは無制限。
★フットワークタクシー
営業所所在地 四日市市
TEL 0593−52−2019
車種 車イス・ストレッチャー専用自動車 車イス2台か車イス1台とストレッチャー1台の積載が可能。
台数 4台
料金 10kmもしくは30分で3,640円 1時間で7,110円。津まで 17,000円
割引 四日市市民で身障者手帳所持者(1〜3級)か車イス使用者、病人は市に申請して登録してもらうと、フットワークタクシーにも氏名が知らされ、登録される。利用する前に予約が要るのでこの際に登録された氏名を言えば、一般の中型タクシーなみの料金で利用できる(割高になる額を補助)。
備考 利用する2、3日前に予約が必要 営業エリアは主に県内
★松阪名鉄タクシー
TEL 0598−51−2277
車種 車イス・ストレッチャー専用自動車 車イス2台か車イス1台とストレッチャー1台の積載が可能。
料金(割引) 10kmまでの初乗り 3120円(障害者割引)
迎えに来てもらう場合、車庫から指定場所までの料金を加算
備考 営業エリアは県内全域 予約制で24時間利用可能 


■有料道路


これまで、鉄道、バス、タクシー、航空機、船舶について説明してきましたが、やはりかなりの長距離でも工夫をすれば、時間はかかるけれどそれほど疲れずに、一番安く、しかもドアトゥードアで行けるのが自動車ですネ。この自動車で移動する場合、その目的地がかなり遠かったり、速く行きたい時は高速道路を、観光などの場合は観光用の有料道路を通るといった具合に、有料道路を使うことがよくあると思います。そこで、ここでは、日本道路公団(JH)や首都高速道路公団、各地方道路公社などが管轄する高速道路を含む有料道路通行料金の障害者割引、首都・阪神などの都市高速以外の高速道路のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)にある身障者用設備などについて説明しておきます。

■障害者有料道路通行料金割引証綴(1冊60枚綴)
これは、JH、首都高速道路公団、阪神高速道路公団、本州四国連絡橋公団、道路管理者、地方道路公社が発行するもので、全国の高速道路を含む有料道路の通行料金が半額になります。

●割引証のもらい方ともらえる人
身障者手帳か療育手帳と使用する自動車の車検証などを市役所の障害福祉係などに持参し、使用する自動車のナンバーを手帳に記載してもらうなどの所定の手続きをすれば、本人が運転する場合はもちろん、介助者が運転する場合でも、本人が身障者手帳1種1 級と療育手帳Aの人は必ずもらえます。なお、これら以外の手帳を所持している人がもらえるか否かについては、市役所の障害福祉係などの判断によります。なお、使用する自動車については、本人又は生計を一にする者が所有するもの(除 営業用)、若しくは恒常的に介助をしてもらっている人のものに限られます。したがって、レンタカー、借用した車、営業用に使っている車で通行した場合は、割引は受けられません。

●割引証の使い方
先ず、割引証に氏名、手帳番号(都道府県あるいは市の名から)を記入します。そして道路の入口で通行券を発行する道路ではその通行券と共に、その他の道路では料金支払いの際に料金所の係員に手帳と共に渡すと、必要な枚数(大抵は1枚)ずつ切って受け取り、通行料金を半額にしてくれます。なお、道路の入口で通行券のみを渡してくれる料金所では、手帳や割引証を出す必要はありません。なお、料金所で手帳と共に渡す際手帳所持者本人が乗車していないと、割引は受けられません。また、割引証に上記の必要事項が記入されていなかったり、訂正されていたりする場合も同様です。

●料金の支払い方
現金又はハイウェイカード(ハイカ)で支払って下さい。ハイカはペーキングエリア、サービスエリア内の自動販売機の他、大型スーパー、コンビニなどでも販売しています。

■JHが管轄する全国の高速道路のSA・PAの身障者用設備


●車イストイレ(服装を整えるためのベッド付き)
SA・PAには全部車イストイレがありますが、ベッドはないところがかなりあります ので、SA・PAで売られている高速道路マップに掲載の道路情報案内でお尋ね頂くか、直接、JHにお尋ね下さい。なお、JHの電話番号は下記の通りです。
03−3506−0383
JHの担当者の話では、現在、ベッドの整備を進めているそうです。

●身障者用駐車スペース
これも車イストイレと同様に、全てのSA・PAの駐車場には1台分以上の身障者用駐車スペースがあります。

●駐車スペースから売店やトイレなどに行くためのスロープ
これも全てのSA・PAにあります。
※JHが管轄する全国の高速道路には、首都・阪神・名古屋・福岡などの都市高速は含まれません。


■娯楽


最近は国際的にも広まって、「KARAOKE」などという英語や中国語にもなっているカラオケ。車イスに乗っていようが、松葉杖を使っていようが、たまにはカラオケボックスなんかに行って、お酒でも飲みながら十八番のノドを披露したいですよネ。けれど、困るのがトイレ。そこで、車イス対応トイレのあるカラオケボックスをご紹介致しましょう。

●シダックス津藤方クラブ
出入口にスロープ(少し急)がありますし、出入口の幅を車イス用に広めに取るなどした部屋も用意しています。
tel.059−246−7722
▲場所
城山養護学校・草の実リハビリテーションセンター(旧草の実学園)方面から
近鉄道路を北(23号線方面)へ 23号線との交差点の手前にあります。
江戸橋・津新町方面から
23号線を南下し、結婚式場の平安閣をすぎると案内板が出ています。
●パーティーカラオケ パープルタウン
有名なショッピングモール、サティの中にあって、買物のついでになどというときに便利です。ショッピングモールからカラオケボックスまでの間に段差はありませんし、部屋の出入口を比較的広く取った車イス専用ルームもあります。
tel.0120−273627(予約専用)  059−227−3627(携帯の方はこちらでどうぞ)
▲場所
城山養護学校・草の実リハビリテーションセンター(旧草の実学園)方面から
23号線バイパスを北へ サンワーク津、津市労働会館、三重心身障害者職業センターをすぎるとサティがあります。
江戸橋・津新町方面から
23号線バイパスに入って、サティまで行って下さい。


■福祉用品


最近は車イスや杖なんかの種類やカラーリングの数が増え、好みのものを選べるようになりましたネ。街に出るときもカッコよくして出られる、とてもいいことですネ。だけど車イスや杖を売っているところが分からないとダメですネ。そこで、ここでは車イスや杖なんかを売ったり、修理してくれるディーラー(業者さん)を紹介しておきます。なお、下記のディーラーは、県の指定業者です。購入や修理についての補助の申請は、市役所を通じてできます。また、日常生活用具などの助成制度がありますので、詳しくは市役所の福祉課にお問い合わせ下さい。


●中辻医科器(株)
津市高茶屋小森上野町1336−1 tel.234−2600 fax.234−9197
※車イス、補聴器などを取り扱っています。
●(株)松本義肢製作所
名古屋市東区泉3−4−3  tel.052−931−1441
※車イス、座位保持イス、歩行器、盲人安全杖などの他、排便補助具、採尿器、ストマ用装具などの排泄用具も取り扱っています。
草の実リハビリテーションセンター(旧草の実学園)には月・水・金に社員が来て、これら機器の相談にのってくれますし、他のディーラーで買った車イスなども快く修理や点検をしてくれる親切なディーラーです。

●理研産業(株)津支店
 津市栄町2−479
 tel.228−3117
※補聴器を取り扱っています。

●(株)三重義肢研究所
津市高茶屋小森2046−2 tel.0120−330−294 fax.234−2294
※車イス、採尿器などを取り扱っていて、電動車イスが故障で動かなくなったりした場合に連絡すると、松阪くらいまでならワゴン車で迎えに来てくれます。

●(有)甲子堂時計店
津市大門19−1 tel.228−2765
※眼鏡、盲人用腕時計を取り扱っています。

●(株)別所時計店
津市丸之内30−19 tel.0120−142−817
※盲人用腕時計を取り扱っています。

●別所義肢製作所
津市半田奥青谷3425−118 tel.226−0721 fax.228−6115
※義肢、車イス(電動を除く)を取り扱っています。

●(株)八神製作所 三重営業所
津市栗真町屋町字東浜1706−4 tel.231−1221
※車イス、座位保持イス、歩行器、盲人用安全杖などの他、排便補助具、採尿器、ストマ用装具などの排泄用具、人工喉頭、頭部保護帽なども取り扱っています。

●補聴器センター津視聴覚システム(株)
津市広明町359 tel.228−4245
※補聴器を取り扱っています。

●(有)マサイ補聴器センター
津市八町1−8−13  tel.226−3957(FAX兼用)
※補聴器を取り扱っています。

●(株)山口医科
津市寿町8−1  tel.223−1500
※杖、補聴器、人工喉頭、頭部保護帽、座位保持イス、ストマ用装具等を扱っています。

●新日本補聴器(株)
 津市丸之内養正町8−3
 tel.226−1321
※補聴器を取り扱っています。

●(資)ナイトウ
 津市丸之内31−21
 tel.0120−711−026
※車イス、歩行器、歩行補助杖を取り扱っています。

●(株)アークジャパン
 津市東丸之内30−9
 tel.226−9778
※車イス、歩行器、座位保持イスなどを取り扱っています。

●(有)三重健康管理システム
 津市野田21−774
 tel.0120−294−283
※車イス(レディメイド)、人工喉頭(電動式)などを取り扱っています。

●(株)津松菱
 津市丸之内4−10
 tel.228−1311
※車イス、歩行器、歩行補助杖を取り扱っています。


■介護用品


重度の人の中には介護用品の必要な人もみえますが、車イスや杖などのディーラーと同じように取り扱っているところが分からないと、困りますよネ。そこで、ここでは介護用品を取り扱っているところ(津市内にあるもの)紹介しておきます。

●(株)近畿予防医学研究所 HLS事業部 三重支店
津市神戸203−9  tel.225-5848 tel.225−5848
※床ずれ防止用エアーマットなどの介護用品全般の販売、レンタル取次、住宅のリフォーム相談を行っていて、リフォーム相談は手すりの取り付けなど、簡単なことからでも御相談をお受け致します。

●株式会社 トーカイ 三重支店
津市大字藤方字南八木田1165 tel.227−4791
※療養ベッドなど介護用品全般や住宅のリフォームに必要な物のレンタル、販売を致しております。


■職業に就く


養護学校などの学校は出たけれど、その後の行き場がない。これはある程度障害の重い者にとっての共通の悩みではないでしょうか。この悩みの解決策の一つとして、作業所に通うというのがあります。でも、近くにあるのかなあとか、どんなところだろうかという思いが誰にもあると思いますので、下に掲載してある津と久居の作業所リストを参考に一度問い合せてみてはいかがでしょうか。

●津職業センター
 津市大字津興南阿漕田212−3
 225−3930(FAX兼用)

●夢楽園(むらくえん)作業所
 久居市新町1152−1
 256−7787(FAX兼用)

●津市心身障害者ふれあい作業所
 津市高茶屋小森町1556−21
 235−0807(FAX兼用)

●トライアングル
 津市安東町2477
 237−4841(FAX兼用)